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凄い本11 村上春樹著『アフターダーク』

 幾つもの明確でない出来事が深夜から明け方にかけて進展していく物語。決して大きな物語で読ませる小説ではないが、何かが始まる予感のような微熱を感じさせる作品。 
アフターダーク
正直、『アンダーグラウンド』以降の村上春樹さんの中、長編小説(『スプートニックの恋人』と『海辺のカフカ』)を読んでも、それまでの小説に感じた中毒性をほとんど感じなかった。だからこの作品も今年の春に読むまでは全く手をつけていなかったし、期待もしていなかった。

しかし、この作品を読んでみると、『スプートニク』や『カフカ』に対して感じた、現代の複雑さを表現していく中で残ってしまった未消化な部分が全く感じられなかった。ちょうど優れたナイフが刃と柄の絶妙なバランスの上に成り立つように、この作品によって作り出された世界は、登場人物たちの言動や物語の流れによってこれ以上ないほどの絶妙なバランスを生み出している。

それは得体の知れない暴力的挿話や主要人物たちの抱えた問題といったものが暗示に満ちた終わり方をすることとは全く関係なく。むしろ、そういう終わり方がこの作品には相応しいのだと思わせるほどである。夜の街を覆っていた闇が薄れ、朝の光が世界を照らし出すラストシーン。そこはこれから何かが始まりそうな微熱を帯びた予感が強く感じられる。

ウィキペディア 『アフターダーク』
ウィキペディア 村上春樹
アマゾン 『アフターダーク』 (講談社文庫)
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テーマ : 読書 - ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

阿部和璧

Author:阿部和璧
現代アートを中心とした美術関係について書くライターをやっています。2011年8月より東京に拠点を移し、現在は都内の地域アートプロジェクトのリサーチの仕事などをさせていただいてます。世の中にある凄いもの、面白いものに興味があり、そんなものたちについてみなさんと話し合ってみたいと思います。
連絡先はメールabekaheki@gmail.com
またはお問合せtwitterまで。

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