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彼らは一体何なんだ!そして未来の可能性

 前回書いた、凄かった!京都造形大『FRESH MEETING!(フレッシュ ミーテング)』で最後に質問した二人の若者は一体誰なのか?あれほど凄い質問をした人物にもう二度と会えないなんてあまりにも惜し過ぎる!そこでイベントが終わった後、最後の質問者だった若者に「いやー凄かったねぇ」と話しかけた。000pen

すると赤い眼鏡の若者は気さくに答えてくれた。「自分たちは最近京都に引っ越してきて0000(オーフォー)ギャラリーというものを始めていて、そこからアートシーンを盛り上げようとしている。だからさっきの質問の答えはすでにやっていたりする」。

その返答に圧倒されながら、さらに話を聞いていくと、これが凄いのなんのって。日本だけでなく、ネットを駆使して海外のアーティストやコレクターの情報を集めていたり、現代アートの文脈を説得力のある言葉で解説してくれるなど、知識と人間性でグイグイ話を引っ張っていく。

また東京でなくあえて京都を選んだ戦略など、ビジョンはあくまでも明確。話の一つひとつが面白く、ためになって仕方なかった。その後、会場を移して行わたパーティーのため、それ以上話すことはできなかったが、「自分たちのギャラリーを最強のレンタルギャラリーにする」と言い切るだけの力を感じた。

パーティーの準備が済むまでと、大学付属のギャラリーでFRESH所属アーティストの展示を見ようとしていたら、そこにはさっきのイベントで質問に答えていた美術家がいた。トークで興味を持っただけでなく、スライドで紹介された作品にも魅力があったので、いい機会だと思い話しかけてみた。

池田剛介さんというその美術家も、留学経験の影響なのか実にフランクに話てくれた。ヨーロッパでなくあえてアメリカ留学を選んだ理由。そこでの現代美術に対する絶望。しかしだからこそ、自分が描きたいビジョンをかき集めて作品を作り続けてきたこと。そこには学生時代から高い意識を持って思索を繰り返した来た人特有の深みが感じられた。

パーテー会場へと移動し、お酒を飲みながらの歓談が盛り上がり始めた頃、今度は背の高い男性が、まるで以前からの知人みたいに「よう!」と声をかけてきた。訳がわからないまま、話を始めると、その人は今回のFRESHという集まりを生み出す大きな原動力となった遠藤一郎さんという人らしい。遠藤一郎さん未来へ

いきなり手を差し出され、力強い握手を交わした後は、すっかり遠藤ワールドに引き込まれた。遠藤さんがパネラーだった1部を聴いていなかったことを責められたり、「未来へ号」という黄色い車で全国を回りながら行うメッセージ性の強い活動。黄色い車体の隅々まで書き込まれた出合った人々の夢。

「2部より熱かった」と熱弁されるので、では1部でどんな話をされたのかと尋ねと、その早急さにあきれながら話してくれた。「俺らは戦争もしてない、誰かを殺せとも命令されない。色々な事情もあるけど、そんな60年を過ごしてきたのは世界には俺たちだけじゃないか。じゃあそんな人類の最先端にいる俺らが夢や希望を持てなくて、前向きなものを残せなきゃ、色々な所で流れている涙が浮かばれないじゃないか」。

正直、この言葉には打たれました。一瞬、頭が真っ白になって、その後に遠藤さんの言葉が体全体に染み渡っていく。そんな言葉を幾つもの偶然が重なって、遠藤さんから直接聞くことができたこと。そして一度孤独にまでいきついた人々がゆるやかなつながりを持ちながら前向きなビジョンを生み出していける。今回のイベントにはそんな未来への可能性が溢れていた。

0000ギャラリー ウェブサイト
池田剛介 ウェブサイト
ウィキペディア 遠藤一郎

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コメント

No title

>東京でなくあえて京都を選んだ戦略
どういった理由なのでしょうか?

質問に対する答え

彼ら曰く、東京の情報量や生活のスピードでは、自分たちの発信したい情報まで埋没してしまうこと。
京都は東京に次いで、芸術系の大学が多く、大阪、兵庫というエリアからの交通も発達していること。
街の機能が分散しておらず、独自のネットワークもあり全体を把握しやすいこと。
歴史や文化の積み重ねがあり、これからはそういった独自性が大切にされることが理由だそうです。

お答えいただきありがとうございます。

なるほど。京都に住むものとして、京都のアート・シーンが熱いというのは、非常にうれしく思います。

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阿部和璧

Author:阿部和璧
現代アートを中心とした美術関係について書くライターをやっています。2011年8月より東京に拠点を移し、現在は都内の地域アートプロジェクトのリサーチの仕事などをさせていただいてます。世の中にある凄いもの、面白いものに興味があり、そんなものたちについてみなさんと話し合ってみたいと思います。
連絡先はメールabekaheki@gmail.com
またはお問合せtwitterまで。

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