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凄いテレビ4 『余命1ヶ月の花嫁』

 映画や書籍ともなったこの作品の最初のものであり、まだ生きていた彼女の声や息遣いを感じることができるるのが、アンコールも含め二度放映されたこのドキュメンタリー。過剰演出や周囲の雑音を知った後でも、生きたいと望みながら死んでいった一人の人間の姿は胸を打たずにはいられない。
花嫁2年前、偶然つけたテレビに映し出された一人の女性の闘病記。まだ幼さの残る彼女の身体に発症した乳がん。乳房の切除という若い女性には耐え難い手術をしても再発を防げなかった癌。若く活発であることが、癌の進行さえも早めてしまう現実。

再発がもたらした放射線や抗がん剤の治療の苦しみ。大切な髪の毛が抜けていく中、彼女が選んだことは、自らが生きる姿を映像として残しておくことだった。そこから始まる闘病のドキュメンタリー。これまでは当たり前であった生きることや、周囲の優しさが掛け替えのないものだと気づいた彼女の「もし生きれるのだったら凄い人になれるのに」という言葉が切ない。

あまりにも若く、まだたくさんの未来があるはずなのに、自分だけが向き合わなければならない生と死。家族や恋人に支えられながら、懸命に生きる彼女の姿は、ともすれば漫然と日々を送ってしまいがちな自分には申し訳なく思えて仕方なかった。病状が悪化していく中、それでも生きたいと望む彼女の思いが届けばとんなに良かったか。

体力を奪う癌の進行と競うように準備された恋人との模擬結婚式。夢だったウエデングドレスをまとった彼女の表情は、晴れやかで美しかった。しかし式を終えた彼女に残された時間はもう無かった。元気に見えた日々は過ぎ去り容態が急変。まるで風に吹かれた花のように命ははかなく散っていった。

この映像を見て以来、ずっと心に残り続けていたのは、生きていることの掛け替えのない素晴らしさ。彼女のお陰で知ることができたその事実も、いつしか心のどこかに置き忘れてしまっていた。そんな日々の中で再び出会った彼女の映像。癌に侵されながらも懸命に生きる彼女の姿に、愚かな自分でも、もっと日々を大切に生きなければと強く思った。



YouTube 余命1ヶ月の花嫁(1)中国語字幕付
TBS 『余命1ヶ月の花嫁』内容紹介
ウィキペディア 余命1ヶ月の花嫁

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テーマ : TV番組 - ジャンル : テレビ・ラジオ

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Tag : ドキュメンタリー 映画 闘病 YouTube テレビ 動画 ノンフィクション

凄い本19 黒田 恭史『豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日』

 映画『ブタがいた教室』の原作となったこの本。実際の授業として行われた際にはドキュメンタリーとして放映され、賛否両論を巻き起こした過去を持つ。しかし、軽率だったとしても、自分の問題として命の重さを考える機会となったことは紛れもない事実。
Pちゃん
今から15年前、大阪の小学校に赴任して来た新人教師が、食と命の問題を子供たちと考えるために、クラスで一匹の豚を飼ったことから話は始まる。当初の目的は育てた豚を分たちで食べることだったが、子供たちがその豚を「Pちゃん」と名づけたことから話は大きく変わっていく。

日頃、私たちが何気なく食べている食べ物の中に含まれた命。たとえば一匹の魚にも、一つの野菜にも含まれる命。そんな当たり前のことでありながら、その命の犠牲を感じることもなく毎日の食事に馴れてしまった私たち。当初はそんな現実に対する疑問から始まった授業は3年後、卒業間近の子供たちにより大きな問題を突きつける。

300キロにまで巨大化した「Pちゃん」をこれからどうするのか。可愛がってきた動物を自分たちの都合で殺してしまうのか。クラスの意見は2つに分かれ、正しい答えを見出せないまま子供たちは卒業の日を迎える。そして迎えた結末は決して誰もが納得のいくものではなかった。

そこには新人教師の軽率な思いつきから至った、子供たちの心を混乱させる出来事だったという批判を受けなけらばならない過ちがある。しかし同時に、授業という枠を超え他者の命や運命を勝手に握ることがいかに不遜なことなのかを肌身で知ったという事実もある。人が犯した過ちを責めるよりも、その過ちから多くを学ぶことがこの本が残した最も大きな教訓だろう。

アマゾン 『豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日』
当時の映像を紹介したYouTubeの動画(1)

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テーマ : 書評 - ジャンル : 本・雑誌

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Tag : 映画 原作 ドキュメンタリー YouTube 大阪 ノンフィクション

凄い動画7 『小山登美夫「クールジャパンの行方」』

 この人が村上隆や奈良美智を世に送り出した人だとは知らなかった。ただで言っている言葉の中に、ひどく真っ当な批判精神と、美術に対する深い愛情があった。たった10分の映像にそんな思いを凝縮できるこの人を凄いと思った。
小山登美夫美術に対する愛情なら、そこらの人には負けないと自負している。しかし現代美術は、村上隆さんまでしか美術史的理解ができていない。その先に広がったまだ海のものとも山のものともつかない世代の美術については、好き嫌いはあるが正確な評価をできないでいる。

小山登美夫ギャラリーを運営する小山さんは、村上さんや奈良さんがまだ海のものとも山のものともつかなかった時代に、彼らの作品を紹介してきた、言わば現代美術の「目利き」だ。そんな彼が語る「クールジャパンの行方」は、自身の見る目を養う必要性を説く。

他人の意見に頼ることなく、自身の目や価値観で物事を見極める。そんな経験の積み重ねが過去の歴史や価値を理解し、その先に新しい価値観を作り出す。それは決して美術分野に限ったことでなく、我々一人ひとりが達成しなければならない課題である。未来をより良いものにするためには必要不可欠なスキルなのだ。


(写真は小山さんの著書『現代アートビジネス 』)
YouTube 視点・論点『クールジャパンの行方』
蜷川実花×ギャラリータグボート・小山登美夫プロフィール
アマゾン 『現代アートビジネス 』(アスキー新書 61)

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テーマ : 動画 - ジャンル : コンピュータ

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Tag : 日本 美術 アート 現代美術 京都 YouTube ギャラリー

凄い方程式1 『E=mc²(E=mc^2)』

 言わずと知れたアインシュタインの特殊相対性理論から導き出された方程式。物理学についてはあまり詳しくないので、その方程式の理解できた部分から感じる凄さを説明してみたい。
アインシュタイン
広島や長崎に落とされた原子爆弾を生み出す契機ともなったこの方程式。E(エネルギー)はM(質量)とC(光速)の2乗を掛け合わせた数値に等しいと言われただけではもう一つピンと来ない。

特に光速の2乗(1秒間に約30万キロメートルの2乗)という巨大な数値がなぜ登場してくるのかが分からない。しかし原爆を生み出したエネルギーが何かと考えると、そこからこの方程式の凄さの一端が見えてくる。

不安定なウランやプルトニュームの核分裂反応のエネルギー(原子核の陽子と中性子の結合エネルギー)を利用した原爆。しかし実際に反応を起こしたのは広島型原爆でたった1キログラムほどだという。

そしてその時失われた質量(約7グラム)に光速の2乗を掛け合わせた数値が原爆のエネルギー。わずか7グラムの原子核の分裂エネルギーがもたらしたものが、あれほどの力をもっていた。

そこから考えられるのは、現在の科学では実際のエネルギーを取り出すことはできないが、E=mc²の方程式の質量に人体の重さを代入してみると、そこ存在するエネルギーは、70キロの人間の場合、原爆の約1万倍のエネルギーに相当する。

そして現在、そんな人類が68億。さらに動物や植物、鉱物や無生物といった地球上の全ての重量。その上、宇宙全体の持つ重量という莫大なエネルギー。自らの内にも外にもエネルギーが満ちている。その事実を、たった一つの数式で示してくれることがこの方程式の凄いところだ。

 今回、このE=mc²の凄さを歴史的に教えてくれた動画がYouTubeにあったので、その動画を紹介しておきます。



Youtube E=mc²動画(1)
ウィキペディア E=mc²
ウィキペディア アルベルト・アインシュタイン

テーマ : 自然科学 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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Tag : 物理 歴史 宇宙 YouTube 動画 探求

凄いテレビ3 『リサ・ランドール 異次元への招待』

 ニュートンですら自身の発見を「真理の大海を前にして、海辺で美しい石や貝殻を拾っているようなものにすぎない」と言ったということが、決して誇張ではないかもしれない。そんな気持ちにさせてくれる、いささか現実離れした異次元についての番組。
リサ・ランドール
立体的な3次元と時間を含めた4次元。そこが我々の暮らす世界である。しかし実は、その世界は我々には認識できない5次元世界の中にある薄い膜のようなものでしかない。

そんな途方もない仮説を提唱しているのがハーバード大学で教鞭と執る論理物理学者のリサ・ランドール教授。彼女が2007年に来日した時、その仮説について行った講演やインタビューをまとめた番組がYouTubeにあった。

物理が苦手な人にでも分かりやすく作られた番組は、その詳細は抜きにしてもそういった世界があるのかもしれない。いやあった方が面白のではないかと思わせる説得力がある。壮大な宇宙の成り立ちという非日常的スケールの話に爽快感さえ覚える。

そんな大胆な仮説を打ち立てた彼女は、若者たちへのメッセージとしてこんな言葉を語り掛ける。「直感を信じ、開かれた心を持って自分の興味あるのもごとを勇気を持って楽しむこと」。まるで大航海時代のような開かれた精神の先には、異次元という未知の大海が見えているのだろう。



リサ・ランドール 異次元への招待(1)
ウィキペデイア リサ・ランドール
アマゾン リサ・ランドール『ワープする宇宙―5次元時空の謎を解』く

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テーマ : NHK - ジャンル : テレビ・ラジオ

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Tag : 物理 YouTube 動画 宇宙 講演 探求

プロフィール

阿部和璧

Author:阿部和璧
現代アートを中心とした美術関係について書くライターをやっています。2011年8月より東京に拠点を移し、現在は都内の地域アートプロジェクトのリサーチの仕事などをさせていただいてます。世の中にある凄いもの、面白いものに興味があり、そんなものたちについてみなさんと話し合ってみたいと思います。
連絡先はメールabekaheki@gmail.com
またはお問合せtwitterまで。

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