スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事をクリップ!Yahoo!ブックマークに登録
BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - スポンサーサイト

報告1 『押井守監督参加セミナー』

 『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』などの作品を世に送り出してきた押井守監督が参加したセミナーが京都で行われた。『HISTORICA-越境するサムライ-』というイベントの一環で、京都初上映となった『宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-』の関連セミナーで垣間見た押井守監督の印象を語ってみたい。
武蔵舞台上に表れた押井監督の印象は、かなりむっつりした気の難しそうな人というものだった。これまで押井監督の作品は見ていても、本人については写真でしか知らなかっただけに、予想はしていたが、思った以上にとっつきにくそうな印象を受けた。

しかし上映作品の解説や製作のいきさつを話し始めた押井監督(今回は原案と脚本担当)は、最初の印象とは違って、細部の話まで面倒くさがらず丁寧に話してくれる。決して感情豊かで聴衆を引き付ける話し手ではないが、物静かに淡々と話す押井監督の言葉に聴衆は聞き耳を立てていた。

武蔵について新しい視点から光を当てたこの作品同様、論理的説明や薀蓄(うんちく)の多い内容となったこのセミナー。終盤の観客とのやり取りの中では意見の相違に対して「この作品を何度も見てもらえれば理解できる」と一歩も譲らなかった姿などは、宮崎駿監督にも通じる独自の世界を作り出す人間のこだわりを垣間見れた気がした。

最後の質問者が尋ねた質問に「物事の本質を考えていくためには、一冊でも本を読むこと。文献や研究書をマーカーで塗りつぶし、年2、300本のマーカーを使う。フィクションを生業にしているからこそ現実の積み重ねが大事」とアナログ世界の重要性を強調した言葉が印象に残った。

ウィキペディア 押井守
ウィキペディア 宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-

【関連記事】
凄いアニメ3 『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』
凄いアニメ5 『人狼 JIN-ROH』
凄いアニメ4 『東のエデン』
凄いアニメ2 『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』
凄いアニメ7 『秒速5センチメートル』
凄いアニメ1 『涼宮ハルヒの憂鬱』
凄いアニメ6 『化物語第12話ラスト5分』
凄い本18 櫻井孝昌『アニメ文化外交』
凄い動画7 『小山登美夫「クールジャパンの行方」』
スポンサーサイト

テーマ : 映像・アニメーション - ジャンル : 学問・文化・芸術

この記事をクリップ!Yahoo!ブックマークに登録
BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - 報告1 『押井守監督参加セミナー』

Tag : 攻殻機動隊 押井守 京都 アニメ 監督 イベント 宮崎駿

凄い人1 『三池崇史監督』

先日、京都で行われた『HISTORICA-越境するサムライ-』という時代劇の魅力とこれからを考えるイベントで行われたセミナー。そこにゲストの一人として招かれていた三池崇史監督。ジャンルや固定観念にとらわれないその発言は凄くかっこ良かった。
ジャンゴ
「撮る映画のジャンルは考えない。あえて言うならVシネマ」。ハリウッドからも監督依頼が舞い込み、日本でも多くのヒット作を作り続ける三池監督。しかしハリウッドからのオファーに関して「契約に縛りがある。日本で作る方が早くて安くて高いクオリティーで作れる」とこだわりはない。それ以上に自分がこれまで足場としてきた「Vシネマ」の現場でのスタッフとの一体感が大事だという。

ハリウッドに比べれば格段に安い制作費の「Vシネマ」。多くの人にとっては一段低いものに思いがちな世界も、「俺たちが楽しいがどうか。自由にやれる場所であるか」ということが第一な三池監督には関係ない。周囲の視線や価値観よりも、あくまで場数を踏んできた現場での経験を重視していく。

今回上映された『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』では1つの役以外、役者は全員日本人。なのに全編で英語のセリフを使用。その理由を聞かれると、「ベテランの役者も英語で話すと、これまでのテクニックが通用せず非日常的な新鮮さがある。監督としても役者としても映画の本番が日常になるのはかなり危険」と現場感覚を重視した結果だと述べていた。

「最近はリサーチした結果を見て今はこれだと守りに入る人がいる。しかしそれでは逆に最先端からは零れ落ちる。次はこれだではなく、俺はこれだというのが大事」という三池監督。今流行っているものや、主流に流されず、あくまで自分の信念を通す姿に、サムライやヤクザ映画に通じるアウトローの匂いを感じた。

ウィキペディア 三池嵩史

【関連記事】
報告1 『押井守監督参加セミナー』
凄い動画7 『小山登美夫「クールジャパンの行方」』

テーマ : 映像・アニメーション - ジャンル : 学問・文化・芸術

この記事をクリップ!Yahoo!ブックマークに登録
BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - 凄い人1 『三池崇史監督』

Tag : 映画 監督 京都 時代劇 イベント ジャンル

考察2 『戦隊モノの起源』

 三池崇史監督や押井守監督のセミナーが行われた『HISTORICA-越境するサムライ-』のセミナーで『私立探偵浜マイク』シリーズを制作された林海象監督の発言で面白いものがあったので、それについて考えてみたい。
パワーレンジャー林監督は、文化庁の海外研修制度でアメリカに行かれた際に、滞在を伸ばすために当時、アメリカでリメークれた戦隊モノ『パワーレンジャー』の監督を引き受けられたという。そして実際に監督してみて驚いたことは、「アメリカ人の役者には、戦闘シーンで日本人のように見得(みえ)が切れない」ことだった。

またそれによって気づいたのは「戦隊アクションもチャンバラであり、日本文化に根ざしている」ということだった。その結果、リメーク版は実写部分はアメリカ人で撮影し、戦闘シーンは日本版を再利用したものになったいう。月光仮面

セミナーではその話がそれ以上話されることはなかったが、そう考えて戦隊モノの歴史を掘り下げていくと、戦後の『月光仮面』、さらにその元となった大佛次郎の時代小説『鞍馬天狗』といった変身ヒーローの起源は、歌舞伎や能といった伝統芸能に行き着くのではないか。

特に能は仮面をつけて自分ではない存在に成り代わる点。さらに能の演目にも『鞍馬天狗』という作品があることから見ても、これまで言われてきたヒーローが仮面をつけて戦う理由とは別の、自分でない存在になりきるために仮面をつけるという伝統芸能の流れを受け継いでいる可能性も出てくる。

また「戦隊モノもチャンバラである」という指摘は、仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズの制作が時代劇を得意とした東映であること。さらに勧善懲悪という展開も時代劇を踏襲している点から見ても正しいだろう。

もし、戦隊モノの起源が5世紀頃、大陸からもたらされた雅楽や散楽(軽業や手品や曲芸で能の起源)までさかのぼれるとするれば、私たちの中に流れる戦隊モノに通じる歴史は、優に1500年を越えることになる。

さらに戦隊モノだけでなく、ロボットアニメやゲームの戦闘シーンまで含めると、一体どれだけの時代劇の流れを汲む作品が現在まで作り続けられてきたかは数えることも困難だろう。大河ドラマからゲームの戦闘シーンまで、なぜこれほどまで時代劇の流れを汲む作品が日本で作られ続けているのかという問題は日本人の精神性を考える上で重要なことのように思える。

ウィキペディア スーパー戦隊シリーズ
ウィキペディア 月光仮面
ウィキペディア 鞍馬天狗(小説)

【関連記事】
凄い人 『三池崇史監督』
凄いテレビ1 『仮面ライダーディケイド』の戦闘シーン
報告1 『押井守監督参加セミナー』
考察3 『今なぜアニメなのか』
凄い

テーマ : アート - ジャンル : 学問・文化・芸術

この記事をクリップ!Yahoo!ブックマークに登録
BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - 考察2 『戦隊モノの起源』

Tag : 監督 京都 アクション イベント 日本 歌舞伎 ゲーム 歴史

凄いニュース1 『締め切り迫る!押井守、三池崇史らセミナー』

 以前紹介した『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の監督や『人狼 JIN-ROH』の原作、脚本を手がけた押井守さんや、良質なアクションやホラー映画の監督として知られる三池崇史さんらが参加するセミナーが9月26、27日に京都市の祇園甲部歌舞練場・弥生会館での開催を控え参加者を募集している。
越境するサムライこのイベントは9月26日から10月4日まで、京都市内で行われる京都クロスメディアエクスペリエンスという行事の一環、『HISTORICA-越境するサムライ-』内で行われるイベントの一つ。日本映画発祥の地・京都で、時代劇に不可欠な殺陣やサムライの姿が今後の映画やアニメといったメディアだけでなく、どのように世界に広まっていくのか。またその魅力とは何かを参加講師の作品上映と共に考えるセミナー。

詳細は『HISTORICA-越境するサムライ-』公式ホームページまで。ただしセミナー、上映会の参加の締め切りが9月22日までとなっているので、このイベントに興味を持たれた方はすぐに申し込みを。また当日のセミナーの内容や上映作品の感想は、このブログに紹介する予定なので、参加できなかった人はぜひ目を通して欲しい。

ウィキペディア 押井守
ウィキペディア 三池崇史

テーマ : 映像・アニメーション - ジャンル : 学問・文化・芸術

この記事をクリップ!Yahoo!ブックマークに登録
BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマーク - 凄いニュース1 『締め切り迫る!押井守、三池崇史らセミナー』

Tag : 京都 講演 イベント

プロフィール

阿部和璧

Author:阿部和璧
現代アートを中心とした美術関係について書くライターをやっています。2011年8月より東京に拠点を移し、現在は都内の地域アートプロジェクトのリサーチの仕事などをさせていただいてます。世の中にある凄いもの、面白いものに興味があり、そんなものたちについてみなさんと話し合ってみたいと思います。
連絡先はメールabekaheki@gmail.com
またはお問合せtwitterまで。

全記事表示リンク
全ての記事へのリンク(ジャンル別)

全ての記事を表示する

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
ユーザータグ

京都 歴史 アニメ 映画 秀作 動画 日本 美術 洋画 古典 講演 現代美術 傑作 ギャラリー  YouTube 舞台 京大 建築 江戸時代 探求 イベント マンガ 庭園 大阪 寺社 寺院 物理 宇宙 アート 監督 紅葉 美術展 ラブストーリー 奈良 国宝 ノンフィクション グルメ フランス 見学 時代劇 アクション 音楽 ドキュメンタリー  タイトル 世界  歌舞伎 押井守 仏像 攻殻機動隊  涼宮ハルヒ I.G 神山健治 くせになる 悲劇 博物館 鎌倉時代 東京 Production Youtube 解説 戯曲 魔術 リアル 詩情  前衛 広島 芸術 化物語  戦争 菩薩 お寺 離宮 仙人 茶室 医療 西洋美術 個展 香港 デザイン 皇室 絵画 邦画 テレビ 枕草子 漢詩 闘病 原作 宮崎駿 旅行 長谷川等伯 IG シェイクスピア 講演会 滋賀 トークショー 狩野探幽 海外文学 出会い 洋楽 日本画  祭り 荒唐無稽 中国 ジャンル   ニコニコ 二次制作 報告 肖像画 和歌 探求京大 思想 ヨーロッパ 印象派 ゲーム 手塚治虫 笑い 

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
フリーエリア
FC2 Blog Ranking 人気ブログランキングへブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。