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考察2 『戦隊モノの起源』

 三池崇史監督や押井守監督のセミナーが行われた『HISTORICA-越境するサムライ-』のセミナーで『私立探偵浜マイク』シリーズを制作された林海象監督の発言で面白いものがあったので、それについて考えてみたい。
パワーレンジャー林監督は、文化庁の海外研修制度でアメリカに行かれた際に、滞在を伸ばすために当時、アメリカでリメークれた戦隊モノ『パワーレンジャー』の監督を引き受けられたという。そして実際に監督してみて驚いたことは、「アメリカ人の役者には、戦闘シーンで日本人のように見得(みえ)が切れない」ことだった。

またそれによって気づいたのは「戦隊アクションもチャンバラであり、日本文化に根ざしている」ということだった。その結果、リメーク版は実写部分はアメリカ人で撮影し、戦闘シーンは日本版を再利用したものになったいう。月光仮面

セミナーではその話がそれ以上話されることはなかったが、そう考えて戦隊モノの歴史を掘り下げていくと、戦後の『月光仮面』、さらにその元となった大佛次郎の時代小説『鞍馬天狗』といった変身ヒーローの起源は、歌舞伎や能といった伝統芸能に行き着くのではないか。

特に能は仮面をつけて自分ではない存在に成り代わる点。さらに能の演目にも『鞍馬天狗』という作品があることから見ても、これまで言われてきたヒーローが仮面をつけて戦う理由とは別の、自分でない存在になりきるために仮面をつけるという伝統芸能の流れを受け継いでいる可能性も出てくる。

また「戦隊モノもチャンバラである」という指摘は、仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズの制作が時代劇を得意とした東映であること。さらに勧善懲悪という展開も時代劇を踏襲している点から見ても正しいだろう。

もし、戦隊モノの起源が5世紀頃、大陸からもたらされた雅楽や散楽(軽業や手品や曲芸で能の起源)までさかのぼれるとするれば、私たちの中に流れる戦隊モノに通じる歴史は、優に1500年を越えることになる。

さらに戦隊モノだけでなく、ロボットアニメやゲームの戦闘シーンまで含めると、一体どれだけの時代劇の流れを汲む作品が現在まで作り続けられてきたかは数えることも困難だろう。大河ドラマからゲームの戦闘シーンまで、なぜこれほどまで時代劇の流れを汲む作品が日本で作られ続けているのかという問題は日本人の精神性を考える上で重要なことのように思える。

ウィキペディア スーパー戦隊シリーズ
ウィキペディア 月光仮面
ウィキペディア 鞍馬天狗(小説)

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テーマ : アート - ジャンル : 学問・文化・芸術

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Tag : 監督 京都 アクション イベント 日本 歌舞伎 ゲーム 歴史

凄い映画6 アクション映画の最高峰『フェイス/オフ』

 まだアクション映画にCGが多用される以前の、最後のアクション超大作。冒頭からラストまで、これ以上不可能というほどのアクションの連続と文句なしのストーリーで息もつかせぬ傑作映画。
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『ミッション:インポッシブル2』や『レッドクリフ』で知られるジョン・ウーがハリウッドに進出し、3作目に撮ったのがこの映画。そしてこの映画の成功によって、アクション映画における最も偉大な監督という評価を獲得した。

冒頭の飛行場シーンから信じられないほど激しい戦シーンを繰り広げるが、それもまた物語の本筋。逮捕されたテロリストは植物状態となり、彼が計画していたテロを未然に防ぐために、主人公は、前代未聞の囮捜査に駆り出される。

顔の移植や全身を整形し、テロリスト本人になりすまして捜査を始める主人公。しかし病室で意識を取り戻したテロリストが今度は主人公になりすまし、身分の入れ替わった二人はまるでそれが本来の自分であるかのような状況に立たされる。

脱出不可能とされる監獄へ落ちた主人公は、果たして元の自分に戻れるのか。立場を代え、たとえ悪であっても、守るべき人や家族がいることに気づいた主人公の苦悩。そんな愛憎入り乱れた複雑な心境をニコラス・ケイジとジョン・トラボルタが演じきる。

派手なアクションの連続に度肝を抜かれるこの映画は、しかし決して単なるアクション映画ではない。善も悪もその裏には愛すべき者たちがいて、その死を悲しむものたちがいる。そんなあたりまえであっても、つい忘れがち事実をこの映画は教えてくれる。

ウィキペディア フェイス/オフ
ウィキペディア ジョン・ウー
アマゾン 『フェイス/オフ』 特別版 [DVD]

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Tag : 傑作 アクション 洋画

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阿部和璧

Author:阿部和璧
現代アートを中心とした美術関係について書くライターをやっています。2011年8月より東京に拠点を移し、現在は都内の地域アートプロジェクトのリサーチの仕事などをさせていただいてます。世の中にある凄いもの、面白いものに興味があり、そんなものたちについてみなさんと話し合ってみたいと思います。
連絡先はメールabekaheki@gmail.com
またはお問合せtwitterまで。

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